尿もれ
W・Y子 女性 45歳・主婦
尿漏れでご相談します。二人目の子供を産んでから、
尿が漏れるようになりました。
最近では、友人七人との食事会で笑った途端に尿が漏れ、
下着もズボンもびしょ濡れになり、とても恥ずかしい思いをしました。
それ以来、外出するのも億劫になり、知らず知らずのうちに
目でトイレを探すようになっています。
恥ずかしくて誰にも相談できません。よく、新聞などで
「尿漏れが多い」と紹介されていますが、
私の周りにはそんな人はいないようで、一人悩んでいます。
こんな尿漏れに鍼灸治療はあるのでしょうか。
藁にもすがる思いで、ご相談しました。
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跳んだり、はねたりの運動だけでなく、笑ったり、くしゃみをしただけで
尿が漏れる。この尿漏れは成人女性の4人に1人が経験しています。
ですから、Y子さんの食事会での尿漏れは、きっとアナタ一人では
なかったはず。「実は、私も・・・」と心ひそかに思っていた友人が
いたはず。それくらい、「尿漏れ」で悩んでいる人は多く、
誰にも相談できずにいるのです。
尿漏れは、尿道や肛門の締りや緩みをつかさどる「骨盤底筋」が、
妊娠や出産、老化などで弱ったために起こります。
女性に多いのはこのためで、さらに、男性に比べ、
尿道が真っ直ぐで短いことも関係しています。
尿漏れは尿失禁ともいい、ほぼ3種類に分類できます。
お腹に力が入った時に漏れる「腹圧性尿失禁」は、
女性の尿漏れの7割を占めています。
尿意をこらえきれずに漏れる「切迫性尿失禁」は、1割。
あとはその混合型です。
尿漏れで相談に来られた方の話を伺うと、
その問題が我々男性には想像もつかない点にあることが分かりました。
「外出先では、いつもトイレのある場所を無意識で確認する・・・」
「常に緊張しているので、イライラが募り、つい子供に八つ当たり
してしまう・・・」、などなど。
つまり、尿漏れは、身体だけでなく、心にも大きな苦痛を
与えているのです。
あるデータでは、出産経験者の4割、四十歳以上の半数が
尿漏れの経験があるそうです。
さて、「尿漏れ」防止法ですが、3つの方法があります。
1)「薬で尿漏れ防止」
交感神経に働きかける薬で、尿道を締めたり
筋肉を収縮させる方法です。
しかし、種類によっては、血圧が上昇したり、
便秘や眠気を誘発したりといった副作用があります。
エストロゲン剤では、子宮ガンなどの発症率を高める恐れもあると、
専門医は指摘しています。
2)「尿漏れ防止体操」
日本コンチネンス協会が薦める「骨盤底筋体操」です。
1・全身の力を抜き、足を肩幅より広めに開く
2・呼吸を止めず、肛門や膣を3~5秒間締め、10秒休む
3・肛門や膣を締めたり、緩めたりを10~20回繰り返す
立っても、座っても、どんな姿勢でも、いつやってもいいそうです。
3)「鍼灸で尿漏れ治療」
尿漏れの個人差が大きいので一概には言えませんが、
今までの平均的な鍼灸治療では、「足三里」、「太衝」に置鍼
(鍼を浅く刺したまま5分~10分程度置いておく)。
そして、「三陰交」(足の三つの陰経がクロスする重要なツボ)
のお灸をします。このお灸は「安産のお灸」とも言われ、
女性器周辺を緩やかに刺激を与える効果があります。
腰部では、お尻の割れ目のところ、仙骨の上に「次髎(じりょう)」
というツボがあり、男性では前立腺肥大に効果があるツボですが、
女性の尿漏れ防止に適しています。
これら、鍼灸治療は上記の「尿漏れ防止体操」と平行して
やっていただきたいのです。
(身体にいいことは何でも取り込みましょう!)
余談ですが、女性の尿漏れが社会問題化している一つの現象として、
尿を吸収しやすいパッドを販売しているユニチャームの調べでは、
01年以降、毎年約2割ずつ尿漏れ用パッドの市場が
大きくなっているそうです。
さらに驚くべきことに、筋力低下や冷え性のためか、
十代でも尿漏れを訴える女性が増えています。
はせがわ鍼灸院では、愁訴(気になる病気など)はカルテに
ご自分で記入していただきますので、個人情報は他の患者さんに
知られろことはありません。
カルテに「尿漏れで困っている」と記入するだけで問診は不用です。
治療も完全個室になっています。
現在も多くの「尿漏れ」で困っている患者さんが治療中ですので
安心して治療に専念できる環境にあります。



































