リウマチ
Y・A子 67歳 主婦
先日、急な腹痛で病院に行ったら、血圧が最高80、最低50、
とショック状態になっていました。
すでに、胃に穴が開いており、危険な状態でした。その原因が、
長年患っていたリウマチ疾患の薬のせいだと知らされ、
余計にショックを受けました。
リウマチに罹ってから12年、年々、
悪くなっているような気がします。
針で治療法はあるのでしょうか。
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A子さん、さぞ、ご苦労なさったことでしょう。
リウマチは、免疫機能の異常から、関節が炎症を起こすので、
身体のあらゆる関節が痛む病気です。特に、
朝の手のこわばり、
手足の関節では左右対称に起こります。
写真はリウマチ治療で
ほぼ痛みが取れたM子さんの左右の手です。
小指の第一関節に注目してください。
まだ少し「腫れ」が残っていますが、痛みは消えています。

治らないといわれているリウマチですが、
根気よく治療すればこのように大幅に改善されます。
さて、リウマチ疾患の話に戻りますが
さらに、微熱や、身体のだるさ、食欲不振と、
全身に不調が表れるのでやっかいですね。
男女比は1対4と女性に多く、進行すると、
関節の軟骨が破壊され、
関節の隙間がなくなるので、骨自体が壊れ、
関節が変形します。
私の治療を受けていらっしゃるHさん(62歳)は、40歳の時に、
ある日突然全身が重く起き上がれなくなり、お医者さんから
「関節リウマチ」と診断され、抗リウマチ剤の服用を勧められ、
三年間服用しましたが効果は無く、
二・三年ごとに薬を切り替えて
服用していますが、それでも関節の破壊は進み、
缶ジュースのフタが開けられないほど指の骨は曲がり、
膝や股の関節も痛み、ついに自分では動けなくなり、
ご主人に連れてこられました。
問題は、抗リウマチの薬の副作用です。
承認されている11種類の薬は、それなりの効果はあるものの、
炎症を抑え、関節破壊を防ぐ作用は弱く、
患者の3~4割にしか効果はないと言われています。
また、発疹、下痢、から、腎臓や肝臓の障害などにいたる
副作用があります。
そして、同じく、関節リウマチで治療に来られている
S美さん(59歳)は、
長年の鎮痛剤としてステロイドを使いすぎたため、
骨がもろくなる「骨粗しょう症」になり、圧迫骨折により、
身長が12センチも低くなってしまっています。
ステロイドは、一般によく使われる鎮痛剤ですが、
その副作用は骨粗しょう症のほかに、白内障などの
眼科疾患、心筋梗塞や脳梗塞が起こりやすく、
糖尿病や感染症にまで影響があるとされています。
こう書くと、まるで薬を目のカタキのしているようですが、
効果が表れてラクになる患者さんと、逆に、
関節破壊を食い止められず、
悪化の一途をたどる人に分かれるのも事実なのです。
薬は上手に付き合わないと、
副作用に悩まされることになりますね。
リウマチは、痛みが全身の関節で四六時中起きるので、
ベッドから起き上がれなくなったり、なにより、
精神的に暗くなり、将来に対しての不安に悩まされ続けます。
リウマチ性疾患大半を占めるのが関節リウマチで、
30歳代~40歳代にピークがありますが、十代や六十代の
発症もザラです。
患者は人口の1%程度といわれていますが、
年間1万5千人が新たに発症しています。そして、
長期経過は人によって異なりますが、十年・二十年の間に
筋力低下や関節性変形が生じ日常生活に
支障をきたすようになります。
原因は、はっきりとはしていませんが、
免疫機能が自分の身体の成分に対して抗体を
作ってしまう異常で、
自己免疫疾患といわれています。
これはまさに、
免疫性や自然治癒力を活性化する鍼灸治療の対象疾患です。
昭和大学医学部の久光正教授がマウス実験で、
関節炎を発症させ人間のツボの命門(めいもん)に針をしたら、
有意に症状が抑制されたというデータもあります。
鍼が免疫に絶大な効果があるとされていますが、
関節リウマチには上記のHさんやS美さんのように、
少しずつ効果が表れているのも事実です。
患者さんによって、同じ関節リウマチでもツボの選穴は
異なりますが、Hさんは、細かく関節のいたるところに
極細の鍼を刺鍼していきます。
S美さんは、身体全体の気のバランスを整えることを主眼にしています。



































